シュトーレンがなぜ高いのかは、混ぜ込んであるフルーツ等は、1年前からラム酒に漬け込んであったり長持ちするように作られたりと、手間や時間、材料費がかかっているからです。
クリスマスの時期になると、スーパーやパン屋さんで見かけるシュトーレンですが、食べてみたい反面お値段が高くて手が出ないなんてことが何年もありました。
そこで、今回はシュトーレンはなぜ高いのか、なぜ長持ちするのかについて調べてみましたので紹介します。
また、シュトーレンの食べ方やクリスマスになぜ食べるのかについても紹介しています。
やっと、意を決してシュトーレンを買って食べてみました。
食べながら、お高いのを納得して味わいました。
シュトーレンはなぜ高い?
シュトーレンがなぜ高いのかは、混ぜ込んであるフルーツ等は、1年前からラム酒に漬け込んであったり長持ちするように作られたりと、手間や時間、材料費がかかっているからです。
シュトーレンは、ドイツの伝統的な菓子パンで生地にドライフルーツやナッツ、マジパンなどを練り込んで焼き上げています。
ドライフルーツやナッツだけでも、お値段が高いですものね。
シュトーレンは、クリスマスの1か月前からクリスマスまで少しづつ切って食べる物です。
そして、シュトーレンを作るには、生地も中種からおこして低温発酵させたりと手間がかかります。
シュトーレンの生地には、ドライフルーツやナッツだけでなく、マジパンと言って粉末のアーモンド・砂糖・卵白をこねて細長く丸めた飴みたいなものを混ぜ込みます。
シュトーレンが、焼きあがった後も溶かしバターにくぐらせてグラニュー糖をまぶしたら、一晩おいて翌日粉糖をしっかりかけます。
ケーキやパンなど、原料のほとんどが粉類の物に比べたら、シュトーレンに入れる材料の種類が多いのでシュトーレンが高くなるのも分かりますよね。
また、シュトーレンは、材料を混ぜて数時間で作れるものではなく、焼いて仕上げるだけでも一晩おかなければなりません。
それだけでなく、シュトーレンに入れるフルーツも1年前から準備しているのでシュトレーンが完成するまでには、1年もかかるという事です。
よって、シュトーレンが高いのは、準備期間も作る工程も時間がかかって手間なうえ、材料の種類も多いからなんですね。
日本では、シュトーレンと言いますが、ドイツでは、シュトレンと呼ばれているそうです。
シュトレンは、形がトンネルに似ていることから地下道や坑道の意味を持つ名前がついたと言われています。
シュトーレンが長持ちするのはなぜ?
シュトーレンが長持ちするのは、サワー種の生地にドライフルーツを入れ、水分量を減らし焼成時間を長くし、焼き上がりにバターと粉砂糖で覆うことで殺菌を防ぐからです。
長期間保存ができると言われるシュトーレンは、ドイツでは生地の配合や製法に法律で厳しい制約があるそうです。
例えば、小麦粉100%に対して、ラム酒漬けのドライフルーツを70%以上、ナッツは10%以上を生地に入れると定められているそうです。
他にも、水分量を25%以下に抑えるために、長時間かけて焼成し外皮の水分量を極端に落とすのだとか。
そして、ドイツではシュトーレンを販売するのも、資格がいるそうです。
シュトーレンの生地には、小麦粉ではなくサワー種(パン種の種類)を使います。
サワー種に含まれる菌は、腐敗やカビに強いものです。
また、ドライフルーツは、ラム酒に漬込むことでアルコールの雑菌効果によりカビの繁殖を抑える働きをしてくれます。
水分量を減らし焼成時間を長くするのは、水分を少なくすることでカビの増殖を抑え腐敗を防ぐためです。
でも。水分量が少なくてはパサパサになってしまいますよね。
そこで、しっとりとした食感に仕上がるためにサワー種が使われているようです。
仕上げに、焼きあがったシュトーレンに溶かしたバターを繰り返し表面に塗ることで、外気から入る雑菌を防ぐことが出来ます。
さらに、バターの酸化を防ぐために、粉砂糖をまぶして糖蔵のような保存方法を行うことで、シュトレーンは長持ちするのです。
シュトーレンの食べ方
シュトレーンの食べ方は、クリスマスまで毎日少しずつ食べて行きます。
シュトーレンは、1㎝くらいにスライスして食べるのが一般的です。
シュトーレンは、アドベント(待降節)の期間4週間を少しずつ食べてクリスマスを迎える日を待つ意味があるそうです。
また、シュトーレンは寝かせるお菓子でもあるのだとか。
シュトーレンの出来立てと、4週間寝かせた物ではドライフルーツやナッツが馴染んで日にちが立つほど味わい深くなるのです。
シュトーレンの切り方は、一般的に知られているものは、まず真ん中でカットし食べる分をスライスする方法です。
シュトーレンをクリスマスになぜ食べるのか
シュトーレンをクリスマスになぜ食べるのかは、形が幼子のイエス・キリストに見えることから司教に献上されていたため、今もクリスマスを祝うお菓子とされているからです。
最初のシュトーレンは、キリスト教によってバターや乳製品の使用が禁止されていたために、美味しいものではなかったようです。
そして、現在のようにバターやドライフルーツをふんだんに使ったシュトーレンになったのは、1491年にローマ教皇によってバターの使用が許可されてからなのだそうです。
日本でシュトーレンが最初に売り出されたのは、1969年に福岡県の老舗洋菓子メーカの千鳥饅頭総本舗でした。
シュトーレンはなぜ高いの?のまとめ
シュトーレンがなぜ高いのかは、1年前からフルーツをラム酒に漬け込んだり、長持ちするように手間や時間、材料費がかかっているからなんですね。
シュトーレンに入っていいるもので、ドライフルーツやナッツだけでも結構なお値段ですものね。
シュトーレンが長持ちするのは、焼き上がりにバターと粉砂糖で覆うことで殺菌を防ぐからです。
とは言え、カロリーは相当な物!
シュトーレン、100gあたり大体500キロカロリーもあるそうですよ。
アドベントの期間、毎日100gも食べていては、4週間後が怖いですね。
なるべく、シュトーレンを薄く薄く切ってカロリーを抑えるようにしないとです。
ドイツでは、生地の配合や製法に法律で厳しい制約があるほか、販売も資格がいるのです。
やっと、シュトーレンを食べてみたのですが、美味しかったです。
ドライフルーツやナッツ類がお好きな方なら、美味しいと思いますよ。
ただ、粉砂糖がこぼれるので気を付けましょうね。