吉野山は古来、平安時代から桜の名所として知られ、かつては豊臣秀吉が花見を楽しんだことでも有名な歴史あるスポットです。
平成2年には桜の名所100選に認定され、更に平成16年には熊野古道とともにユネスコ世界遺産に指定されるなど、文化的にも重要な価値を持つ地として認識されています。
そのため、外国からの観光客も年々増加しています。
吉野山には現在、約30,000本の桜があります。
この地が桜の名所として発展した背景には、金峯山寺の蔵王権現の神木が桜であったことが大きく関わっています。
約1,300年前、金峯山寺が設立された際に、蔵王権現をヤマザクラに彫刻し、その後、信仰深い人々によって桜の木が植え続けられました。
したがって、吉野山の桜は単なる観光地や花見の場所としてではなく、信仰に根ざした植樹によるものであると言えます。
これから、吉野山の桜の最新の開花状況や見頃時期について詳しく見ていきましょう。
吉野山の桜2024年の見頃時期や開花状況は?
吉野山の桜の見頃時期は、例年4月上旬頃から4月中旬頃で開花時期は、例年3月下旬~4月中旬す。
吉野山は地区ごとに桜の見ごろ時期が違います。
中千本の桜の見ごろ時期:4月上旬~中旬です。
上千本の桜の見ごろ時期:4月中旬です。
奥千本の桜の見ごろ時期:4月中旬~下旬になります。
吉野山は、吉野神宮周辺から西行庵がある地域まで、南北に約8km伸びる標高差のある尾根地帯に位置しています。
このため、下部から順に桜が開花し始め、約3週間の間、様々な場所で桜の花見を楽しむことが可能です。
4月中旬頃には、広範囲で桜が見頃を迎え、山々が美しいピンク色に彩られます。
吉野山の桜。こちらも1週間前が見頃だったかな、また今度だな😄 pic.twitter.com/2n4lv6wTCQ
— ふみ (@Popli77) April 6, 2023
ライトアップ情報
吉野山の桜の夜間ライトアップは、3月下旬から4月下旬にかけて、毎晩18時から22時まで実施されます。
吉野山では毎年、桜の見頃の時期に合わせてライトアップイベントが開催されます。
この地域には、白山桜(シロヤマザクラ)を含む約200種類の桜が約3万本植えられており、下千本、中千本、上千本などのエリアが美しくライトアップされます。
また、ライトアップだけでなく、桜まつりも吉野山で開催され、多くの訪問者が春の訪れを祝います。
ですが、2023年ではライトアップの場所は、下千本の七曲り周辺と上千本の大塔宮や火の見櫓周辺でした。
こんにちは!ぴよこです🐥
せっかく吉野に住んでいるのに行けていなかったので、昨日仕事帰りに吉野山の桜ライトアップを見てきました!
今年は開花が早く、下千本はもう葉桜でしたが、それでも幻想的でした!🍃🌸
皆さんのお気に入りの桜の名所はどこですか?☺️#企業公式春のフォロー祭り pic.twitter.com/m6HfoUU62o
— おかえり集学校【公式】 (@shugakko_PR) April 6, 2023
吉野山の桜の見どころ
吉野山では、桜の見頃のエリアごとに特別な名称が付けられています。
近鉄吉野駅から山を上る途中の七曲坂エリアは「下千本」と呼ばれ、五郎兵衛茶屋から如意輪寺までの区間は「中千本」とされています。
さらに、火の見櫓から花櫓に至る坂のエリアを「上千本」、吉野水分神社から金峯神社までの部分は「奥千本」と称されます。
これらの地域では、山の下部から順に桜が開花し、美しい色のグラデーションを見せてくれます。
主に「シロヤマザクラ」という種類の桜が吉野山全域に約30,000本植えられています。
桜まつりの時期には夜間ライトアップが実施され、日中とは異なる幻想的な景色を楽しむことができます。
さらに、吉野山には宿泊できる温泉施設もあり、温泉でリラックスしながら桜を楽しむことも可能です。
吉野山の天気予報と服装のアドバイス
吉野山を訪れる前には、周辺の天気予報や気温を確認することが大切です。
また、下記のページでは吉野山の天気予報と快適に過ごせるよう、適切な服装の提案も行っています。
吉野山の桜2024年の駐車場やアクセス
駐車場について
吉野山の観光には、いくつかの駐車場が利用できます。
吉野山観光駐車場は乗用車約400台を収容可能で、大型バスも駐車できますが、観桜期間中は予約が必要です。
また、この期間には場合によってはバス専用となることがあります。
如意輪寺駐車場では乗用車約200台が駐車可能です。
乗用車: 約400台(大型バスも駐車可能※観桜期間中は完全予約制)
・如意輪寺駐車場: 通年ご利用可能
乗用車: 約200台
観桜期のみオープンする郊外の駐車場からは、「吉野山観光駐車場」と「中千本公園」間でシャトルバスが運行されています。
その運行時間は、朝8時から吉野山発の最終バスが17時30分までです。
このシャトルバスは観桜期の特定日にのみ運行され、駐車場料金は1500円、シャトルバス自体は無料で利用できます。
吉野山の桜のアクセス方法
電車で吉野山に行く場合
近鉄吉野線の「近鉄吉野駅」で下車し、そこからロープウェイを利用して「吉野山駅」で降りると到着します。
車を利用する場合
大阪方面からは葛城ICから出て、大和高田バイパスの終点まで進んでください。
バイパスの終点で「小房」交差点を右折し、約13km進んだ「土田」交差点を左折、吉野川沿いを走り「吉野大橋北詰」で右折して緑色の吉野大橋を渡ると吉野町に入ります。
名古屋方面からは、針ICから出て369号線を吉野方面に左折、榛原で370号線に入り、「津風呂湖」方面への道を右折します。
津風呂湖を過ぎた「津風呂湖入口」交差点を右折して169号線に入り、吉野川沿いを走り「吉野大橋北詰」で左折して緑色の吉野大橋を渡ると吉野町に到着します。
吉野山の交通規制について
吉野山では、3月24日から5月7日までの期間中、交通規制が実施されます。
この期間には、特定の日にシャトルバスが運行され、それは週末ですが、悪天候の場合は運行が中止されることがあります。
シャトルバスは、郊外の第1駐車場「吉野木材協同組合連合会土場」とA駐車場「上吉野木材協同組合土場」から出発します。
運行時間は駐車場発が朝8時から吉野山発が午後5時までです。
この時間は状況に応じて変更される場合があります。
駐車場の営業時間は朝7時から夜6時までで、入場は午後3時までです。
駐車料金は乗用車1台につき2,000円で、シャトルバスの利用は無料です。
吉野山の桜2024年の見頃時期や開花状況は?のまとめ
吉野山の桜は3月下旬から4月下旬にかけて、地区ごとに異なる見頃を迎えます。
下千本は4月上旬、中千本は4月上旬~中旬、上千本と奥千本は4月中旬~下旬が見頃です。
約8kmにわたる標高差のある地域に約30,000本の桜が植えられ、下部から順に美しいピンクのグラデーションを楽しめます。
夜間は3月下旬から4月下旬にライトアップが行われ、昼とは違った幻想的な景色が広がります。
また、吉野山エリアには多数の駐車場が設けられていますが、桜まつりの時期には一部の地域で車両の通行規制やバス専用区間が設定されることがあります。
交通規制の詳細については、公式ウェブサイトの「観桜期の交通」セクションを確認してからお出かけください。